膣炎の原因と症状

膣炎 原因・症状・治療方法を解説しています。

 

膣炎の原因

膣炎は原因によって、トリコモナス膣炎、カンジダ膣炎、非特異性膣炎、萎縮性膣炎(老人性膣炎)などに分けられています。

 

共通する主な症状はおりものの異常とデリケートゾーンのかゆみですが、病気の種類によっておりものの状態に特徴がみられます。

 

この二大症状のほか、排尿時の痛みや性交痛を訴える人も少なくありません。

 

トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎 原因

膣トリコモナスという原虫の寄生によって起こる膣炎です。多くの場合、男性の尿道や精液中にいた原虫が、性交によって女性の膣内に入り、増殖して膣に炎症を起こします。

 

男性は感染していてもほとんど症状がないため、知らぬ間にうつしてしまうことが少なくありません。ときには、入浴、下着、タオル、手指、便器から感染することもあります。

 

トリコモナス膣炎 症状

おりものが増えてデリケートゾーンに強いかゆみがあり、排尿痛などの膀胱炎に似た症状が現れます。

 

おりものは淡黄または黄緑色か灰色がかった細かい泡状で膿を含み、多くの場合、悪臭を伴います。量はきわめて多く、1日に何度も下着を替えなければならない人もいるほどです。

 

おりものが増えることでデリケートゾーンがただれ、尿がしみたり、焼けつくような痛みを感じるほか、性交痛もあります。これらの症状はふつう月経後に強くなります。

 

視診を行うと、膣粘膜は赤くなっており、小さな盛り上がった出血斑がみられます。

 

トリコモナス膣炎 治療

膣トリコモナスは尿道や膀胱、バルトリン腺などにも侵入するので、局所だけでなく全身の治療も行います。よく使われるのは抗トリコモナス薬のメトロニダゾールやチニダゾールで、局所には膣内に挿入する膣錠を、全身には内服薬を用います。

 

完治するには2週間ほどかかり、治療後3か月間は、月経後におりものの検査を受けることが必要です。

 

女性がこの病気であれば、パートナーもほとんどが感染しており、片方だけを治療しても、性交によって再び発症してしまいます。このようなピンポン感染を防ぐため、2人が同時に治療することが必要です。

 

男性には自覚症状がないため、治療に消極的な傾向がみられますが、治療の必要性をよく説明し、協力してもらいましょう。

 

トリコモナス膣炎の治療に使用される抗生物質

フラジール500mgは、膣周辺の強い痒みや、オリモノの強い悪臭を症状とするトリコモナス膣炎及び、細菌性腟症等の治療に用いられる薬剤です。

 

1 回 250mg(0.5錠) を1日2回10日間、十分な水と共に服用します。

 

 

※フラジール腟錠を挿入後は、膣のまわりに熱感、刺激感(ヒリヒリする)、痛み、かゆみ、発赤などの症状が人によっては現れることがあります。

 

カンジダ膣炎(真菌性膣炎)

カンジダ膣炎 原因

真菌の一種であるカンジダ・アルビカンスなどに感染することで起こります。

 

カンジダはもともと人間の体内にすんでいる常在菌で、ふだんは何の問題もありません。しかし、病気や疲労、極端なダイエットなどで全身の抵抗力が落ちたり、長期にわたる抗生物質の使用で膣の自浄作用が衰えると、異常に増殖して炎症を起こすのです。

 

特に、妊娠中や糖尿病の人に多くみられます。性交で感染するケースもあります。カンジダも男性には症状を起こしません。

 

カンジダ膣炎 症状

もっとも著しいのはデリケートゾーンの激しいかゆみです。やがてヒリヒリする痛みも出現し、特に、からだが温まるとひどくなります。

 

おりものの量も増えます。おりものは白色または淡黄色で、酒粕、豆腐のかす、カッテージチーズ、ヨーグルトなどのような状態をしており、酸味のあるにおいがすることもあります。

 

視診では、膣粘膜が赤く腫れ、膣口のあたりに米粒ぐらいのポロポロしたかたまりがついているのが認められます。しばしば外陰炎を併発し、外陰部が赤く腫れて湿ってきます。

 

慢性化すると、おりものの量は減り、炎症も軽くなりますが、外陰部の皮膚や粘膜が厚くなり、強いかゆみが残ります。

 

カンジダ膣炎 治療

抗真菌薬のピマリシン、クロトリマゾール、硝酸ミコナゾールなどを用います。膣錠を主体に、症状が強いときは外陰部に軟膏やクリームを塗り、内服薬も併用します。

 

治療を始めると数日で症状は軽くなりますが、ここで治療を中断すると、すぐに再発します。医師の指示に従って、完治するまで10〜14日間、薬を使用し続けることが大切です。

 

再発した人や難治性の場合は、セックスのパートナーも感染していることが考えられるため、相手も同時に治療します。

 

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非特異性膣炎

非特異性膣炎 原因

大腸菌や黄色ブドウ球菌、連鎖球菌など一般の細菌が増殖して起こります。ふだんは共生しているこれらの細菌がトラブルのもとになるのは、膣の自浄作用が低下したときです。

 

たとえば、全身的な病気や妊娠、出産などでからだの抵抗力が落ちているとき、性交や下痢などでデリケートゾーンが不潔になったとき、タンポンを入れたままにしたり、強すぎる薬で膣を消毒するなど、物理的・化学的刺激が加えられた場合などが考えられます。

 

最近は、膣炎を病原体の種類ではなく、分泌物や膣内の状態で分類する傾向があり、その場合は「細菌性膣症」という名称が用いられています。

 

非特異性膣炎 症状

おりものの量は増えますが、軽症の場合がほとんどです。おりものの色は感染した細菌によって黄色や茶褐色、黄緑色といった具合に異なり、悪臭を伴うこともあります。

 

かゆみはあまり強くありませんが、外陰部が赤く腫れたり、ただれたりする人もいます。

 

非特異性膣炎 治療

膣を洗浄して抗生物質を含んだ膣錠を膣内に挿入します。これで短期間のうちに症状は軽くなりますが、治療を中断するとしばしば再発します。

 

外陰炎を併発している場合は、その処置として副腎皮質ホルモンや抗生物質の軟膏を外陰部に塗ります。

 

萎縮性膣炎(老人性膣炎)

萎縮性膣炎 原因

閉経後の女性は膣粘膜が萎縮して薄くなるうえ、デーデルライン桿菌も少なくなって乳酸ができないため、膣の自浄作用が衰えてしまいます。

 

成熟期の女性でも、卵巣を取る手術をした人の膣は閉経後の女性と同じです。

 

萎縮性膣炎とはこのような女性に起こる非特異性膣炎のことで、一般細菌が増殖して起こります。

 

萎縮性膣炎 症状

膿を含んだ黄色っぽいおりものが増え、ときには血が混じることもあります。このようなおりものは子宮体がんの場合もみられるため、検査を受けてがんではないことを確かめる必要があります。

 

かゆみはあまり強くありませんが、しばしば外陰炎を併発します。

 

膣の潤いが少ないため、性交痛を訴える人も少なくありません。

 

萎縮性膣炎 治療

不足しているエストロゲンを補うホルモン薬として、子宮出血が起こらないエストリオールの膣錠か内服薬が用いられます。局所には抗生物質を併用することもあります。

 

乳がんなどでホルモン薬が使えない人には、漢方薬の八味地黄丸(はちみじおうがん)やビタミンE製剤が効果的です。性交痛には潤滑ゼリーが処方されます。

 

 

 

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